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倒叙形式と配役
倒叙形式
現実世界では東京を始め、世界各国の都市や町で探偵が存在し、推理小説のなかでも探偵は様々な活躍をしている。通常の推理小説では、まず犯行の結果のみが描かれ、探偵役の捜査によって犯人と犯行を明らかにしていく。しかし倒叙形式では、初めに犯人を主軸に描写がなされ、読者は犯人と犯行過程がわかった上で物語が展開される。その上で、探偵役がどのようにして犯行を見抜くのか、どのようにして犯人を追い詰めるのかが物語の主旨となるのである。また、先に犯人にスポットが当たることにより、一般的に尺が短くなりがちな動機の描写において、何故、犯行に至ったのかという点を強く描写することが可能である。
配役
さらに映像作品では、「大物俳優に犯人役を演じさせたくても、下手をすれば配役だけで犯人がわかってしまう」というジレンマを解決できる。ただし、ポーも倒叙ミステリとしても読める『黒猫』や『告げ口心臓』を著しているなど、推理小説そのものの歴史と同様に、その最初をどこに置くかについては、諸説ある。この倒叙形式では、フランシス・アイルズの『殺意』、F・W・クロフツの『クロイドン発12時30分』、リチャード・ハルの『伯母殺人事件』が倒叙三大名作と呼ばれている。
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